社会人になって困るのは、体調不良になったときではないでしょうか。
風邪をひいたり熱が出ると辛くて会社に行くどころか、通勤の電車やバスに揺られると腹痛や吐き気までもよおして本当にしんどいですよね。
「休みたいなぁ」「でも休めないかなぁ」「体調良くなったらすごく頑張るから休ませてくれないかな…」なんて思いながら、それでも「自己管理ができていない」と思われるんじゃないかと不安になってしまうこともあります。
今回はそんな吐き気で会社を休むときのマナー・メールの例文・吐き気を抑える方法についてご案内します。
吐き気の原因はさまざま
吐き気と一言でいっても、原因はいろいろあります。
自分の症状がどれに当てはまるか確認しておきましょう。
飲みすぎ・食べすぎ
お酒を飲みすぎると肝臓の解毒作用が追いつかず、吐き気や嘔吐が起きます。
食べすぎも胃に負担がかかって吐き気をもよおすことがあります。
乗り物酔い
乗り物の揺れを三半規管が脳に伝えるとき、人によっては異常な刺激として感じ取ってしまい吐き気が起きます。
通勤の電車やバスでも酔ってしまう方は少なくありません。
傷んだ食べ物・食中毒
古くなった食べ物や傷んだものを食べると吐き気が起きることがあります。
特に怖いのがノロウイルスやO157などによる食中毒で、周りの人にも感染するリスクがあり、最悪の場合は命に関わることもあります。
ストレス
ストレスを感じると自律神経が乱れて胃酸が多く分泌されたり、胃が圧迫されて吐き気が起きることがあります。
現代はストレス社会といわれていますが、精神的な原因での吐き気は珍しくありません。
妊娠によるつわり
女性の場合、妊娠初期に起こるつわりによって吐き気をもよおすことがあります。
体のホルモンバランスの変化や心理的変化が原因といわれています。
疾患による吐き気
吐き気や嘔吐を「飲みすぎかな」と軽く考えていると思わぬ落とし穴があることがあります。
胃潰瘍・腹膜炎・くも膜下出血などの疾患も吐き気をもよおすことがあります。
吐き気が繰り返されたり、他の症状も伴う場合は早めに病院へ行きましょう。
吐き気で会社を休むときのマナー
本当にしんどい場合は無理をしないのが一番です。
ただ休む際にはマナーをしっかり守ることが大切です。
できるだけ早めに連絡する
「少し休んだら収まるかな、でも収まらなかったら…」と判断に迷っているうちに、結局ギリギリになって遅刻・早退というパターンになりがちです。
体調が悪いと分かった時点で、できるだけ早めに上司に連絡しましょう。
あまり早すぎると上司がまだ出勤前の可能性もありますが、遅くとも就業時間の10分前には連絡を入れるようにしてください。
早めに連絡することで、上司や同僚が引き継ぎや当日のスケジュール調整をしやすくなります。
自分がつらいからといって連絡を後回しにすると、周囲に迷惑がかかってしまいます。
「休みます」ではなく「休んでもよいでしょうか」と伝える
「吐き気がするので休みます」ではなく、「吐き気がするので休んでもよいでしょうか?」という言い方にしましょう。
吐き気を伴う体調不良で「ダメだ、出勤しろ」と言われることは今の時代まずありませんが、休むかどうかの最終決定を下せるのは上司です。
お伺いをたてるスタンスで連絡するのがビジネスマナーです。
電話での連絡が基本ですが、病院にいて電話ができない場合や早朝すぎる場合は、先にメールで連絡してから時間を見て電話するという方法もOKです。
メールで会社を休む時の例文
急な休みの申請は電話が基本ですが、病院にいるなど電話できない状況もあります。
そういった場合は一度メールで連絡してから、タイミングを見て電話でフォローしましょう。
メール例文(推奨パターン)
○○課 ○○(自分の名前)です。
おはようございます。
本日体調不良のため、お休みをいただけないでしょうか?
大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
只今病院のため、メールでのご連絡大変恐縮ではございますが、今朝より激しい吐き気により出勤が難しい状況となっております。
まだ診察が終わっていない状態で原因は不明ですが、診察終わり次第改めてお電話にてご連絡させていただきます。
先日からの○○様の件は■■に引き継ぎをしておりますので内容等は周知していただいておりますが、■■には私の方からご連絡いたします。
また急ぎの件などありましたらご連絡いただければと思います。
診察終わりましたら再度ご連絡させていただきます。
よろしくお願いいたします。
メールを書くときのポイント
一番大切なのは、冒頭で「誰が・何の理由で・どうしたいのか」を明確に伝えることです。
上司は一日に大量のメールを受け取ります。
冒頭で用件が分からないメールは、最後まで読んでようやく「ああ、体調不良で休みたいのか」となってしまいます。
冒頭に要件を明記しておくことで、上司が素早く状況を把握して対応できます。
メールに盛り込むべき内容は以下のとおりです。
・どこの誰(部署と名前)
・どんな理由(吐き気・体調不良)
・どうしたいか(お休みをいただけないか)
・引き継ぎの状況(誰に何を引き継いでいるか)
・今後の連絡予定(診察後に電話するなど)
引き継ぎ内容と担当者を明記しておくと、上司も安心して対応できます。
「急ぎの件は連絡ください」という一文も添えておくと丁寧です。
吐き気を伝えるときに気をつけたいこと
吐き気で休む旨を伝えるときは、症状を正直に伝えることが大切です。
「なんとなく気分が悪い」という曖昧な表現より、「激しい吐き気があり出勤が難しい状態です」と具体的に伝えたほうが上司も状況を理解しやすくなります。
また食中毒やノロウイルスが疑われる場合は、その旨も伝えましょう。
感染症の場合は周囲にうつすリスクがあるため、上司も出勤を止める判断をしやすくなります。
無理して出勤して職場に広げてしまうほうが、よほど周囲に迷惑がかかります。
吐き気が翌日以降も続く場合や、原因が分からない場合は必ず病院で診察を受けましょう。
受診した結果を上司に報告することで、復帰の見通しも立てやすくなります。
休む際の引き継ぎで気をつけること
急な体調不良で休む場合でも、できる限り引き継ぎをしてから休むのがマナーです。
まず自分が担当している案件の中で、その日対応が必要なものを把握します。
取引先との約束や締め切りがある仕事は優先度が高いので、代わりに対応してもらえる人に連絡しておきましょう。
引き継ぎの内容はメールや社内チャットでテキストとして残しておくと、担当者が確認しやすくなります。
電話での口頭説明だけでは伝え漏れが起きやすいので、大事な情報は必ず文字で残しましょう。
「急に休んで申し訳ない」という気持ちは、復帰後にきちんとお礼の言葉とともに伝えましょう。
フォローしてくれた同僚への感謝の一言は、職場の人間関係を良好に保つ上でとても大切です。
会社を休めないときに吐き気を抑える方法
大事なプレゼンや面談があってどうしても休めない、というときもありますよね。
そんなときに試してみてほしい吐き気を抑える方法をご紹介します。
ツボを押す
手首から指3本分下にある「内関(ないかん)」というツボを力を込めて揉むと、吐き気に効果があります。
乗り物酔いにも効果があるとされているツボで、押しながら深呼吸すると効果が高まります。
深呼吸をする
ゆっくり深呼吸することで乱れた自律神経を正常に戻す効果があります。
鼻からゆっくり吸って、口からゆっくり吐くを数回繰り返してみましょう。
緊張やストレスからくる吐き気にも効果的です。
アロマやハーブティー
ペパーミントやラベンダーなどリラックス効果のある香りも、吐き気の緩和に役立ちます。
ハーブティーを飲むのも吐き気を落ち着かせるのに効果的です。
炭酸の抜けたコーラ・ジンジャーエール
コーラはかつて吐き気の治療に使われていた歴史があるそうで、大量に含まれる砂糖が胃のムカムカに効果があるといわれています。
またジンジャーエールに含まれる生姜成分も吐き気に効果があるとされています。
炭酸が残っていると逆に胃を刺激するので、炭酸を抜いてから飲むのがポイントです。
市販薬を使う
疾患による吐き気でなければ、市販薬で症状を抑えることができます。
飲みすぎ・乗り物酔いなど原因別に対応した薬が販売されているので、症状に合ったものを選びましょう。
ただし吐き気が激しい・長時間収まらない・食べてもすぐ嘔吐する・一日に数回嘔吐するといった場合は、無理せず必ず病院で診察を受けてください。
吐き気がひどいときは無理せず病院へ
吐き気が軽度で一時的なものであれば自宅で安静にしていれば回復することが多いですが、以下のような症状がある場合は迷わず病院へ行きましょう。
・吐き気が半日以上続いている
・何度も嘔吐を繰り返している
・食べ物や水を飲んでもすぐに吐いてしまう
・強い腹痛や頭痛を伴っている
・血が混じった嘔吐物が出た
・意識がぼんやりする・強い頭痛がある
特に最後の2つは脳や内臓の重篤な疾患が隠れている可能性があるため、救急レベルで対応が必要な場合があります。
「大げさかな」と思わず、すぐに医療機関を受診してください。
吐き気で脱水症状になっていることも多いです。
嘔吐が続いている場合は水分補給も大切ですが、一度にたくさん飲むとまた吐いてしまうことがあります。
スポーツドリンクや経口補水液を少量ずつゆっくり飲むのが効果的です。
体調不良が続く場合は職場環境も見直してみよう
吐き気が繰り返されるようであれば、一度立ち止まって自分の生活や職場環境を見直してみることも大切です。
毎朝出勤前に吐き気がする・仕事のことを考えると気分が悪くなるという場合は、仕事のストレスが原因の可能性があります。
ストレスが原因の吐き気は薬では根本解決にならないため、原因そのものを取り除くことが必要です。
睡眠不足や不規則な食生活も吐き気の原因になることがあります。
夜遅くまで仕事をして食事も不規則という生活が続いている場合は、まず規則正しい生活リズムに戻すことを意識しましょう。
「体が弱いんだろう」と自分を責める必要はありません。
体が出しているSOSのサインを無視し続けると、より深刻な症状につながることがあります。
まず自分の体を大切にすることが、長く働き続けるための一番の近道です。
もし職場のストレスが原因で体調不良が続いているなら、上司や産業医・信頼できる人に相談してみましょう。
一人で抱え込まないことが大切です。
復帰後の過ごし方
体調不良で休んだ翌日に出勤するときも、マナーを意識することが大切です。
まず出社したら上司と、引き継ぎをしてくれた同僚に一言お礼を伝えましょう。
「昨日はご迷惑をおかけしました。フォローしていただいてありがとうございました」というシンプルな一言で十分です。
休んでいる間に溜まったメールや連絡事項を確認して、優先順位をつけて対応していきましょう。
焦って一気にこなそうとすると、また体調を崩す原因になります。
体調が完全に戻りきっていない場合は、無理をせず少しずつペースを上げていくことが大切です。
また休んだ翌日はできれば残業を避け、早めに帰宅して体を休めることをおすすめします。
一日で完全回復することは難しいので、数日かけて体調を戻していくくらいのペース配分が安全です。
吐き気で休む前に確認しておくこと
体調不良で急に休む場合でも、少し余裕があれば事前に確認・準備しておくと周囲への影響を最小限にできます。
その日の予定を確認する
取引先との打ち合わせ・締め切りのある仕事・社内会議など、自分が当日に関わる予定を確認しましょう。
打ち合わせや会議がある場合は早めに関係者に連絡して、日程の変更や代理出席を依頼する必要があります。
取引先への連絡は自分でするのが基本ですが、体調が悪くて難しい場合は上司や同僚に依頼しましょう。
その際、取引先の連絡先や案件の状況などの情報を共有しておくとスムーズです。
引き継ぎが必要な仕事をリストアップする
その日中に対応が必要な案件や、自分以外は分からない情報がある仕事は、リストアップして担当者に引き継ぎましょう。
メールや社内チャットで文字として残しておくことで、伝え漏れを防げます。
体調が悪い中での作業は大変ですが、引き継ぎをしっかりしておくことで復帰後の自分も楽になります。
「自分がいなくても何とかなる状態」を作っておくことが、安心して休むための一番の準備です。
回復したら連絡する
病院に行って診察が終わったら、その結果を上司に報告しましょう。
診断名・翌日出勤できそうかどうか・引き続き対応が必要な案件があれば、その旨も合わせて伝えると上司も安心します。
完全に回復していない状態で「明日は出勤します」と無理に伝える必要はありません。
「まだ回復中ですが、明日の状況を見て改めてご連絡します」という報告でも十分です。
有給休暇は遠慮なく使っていい
体調不良で休むことに罪悪感を感じてしまう方は多いと思いますが、有給休暇は労働者の権利です。
遠慮せずに使って大丈夫です。
「有給を使ったら評価が下がるんじゃないか」と心配する方もいますが、法律上は有給休暇を取得したことを理由に不利益な扱いをすることは禁止されています。
有給休暇を申請することは何も悪いことではありません。
体調不良で無理して出勤しても、仕事の効率は明らかに落ちます。
ミスが増えたり判断力が低下したりと、むしろ周囲に迷惑をかけてしまうこともあります。
しっかり休んで回復してから出勤するほうが、結果的に職場への貢献度も高くなります。
また体調不良を無理してこじらせてしまうと、回復に時間がかかって余計に長く休むことになります。
「1日休めば回復するものを2〜3日かかってしまった」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
早めに休んで早めに回復するのが、自分にとっても職場にとっても一番良い選択です。
体調管理は確かに大切ですが、誰でも体調を崩すことはあります。
そのための有給休暇ですし、きちんとマナーを守って連絡・引き継ぎさえしておけば、堂々と休んでいいんです。
さいごに
吐き気で会社を休むときは、できるだけ早く・お伺いをたてるスタンスで上司に連絡することが基本のマナーです。
メールの場合は冒頭に「誰が・何の理由で・どうしたいか」を明記して、引き継ぎ内容も一緒に伝えましょう。
どうしても休めないときは、ツボ・深呼吸・飲み物・市販薬などを活用して乗り切る方法もあります。
ただし無理は禁物で、症状がひどい場合は必ず病院へ行ってくださいね。
意外と上司というのは部下の体調をちゃんと心配してくれているものです。
吐き気がすると正直に伝えれば、むしろ「それはつらいね、ゆっくり休んで」と言ってもらえることの方が多いはずですよ^^
自分の体を大切にしながら、無理せず元気に働いていきましょうね(・∀・)




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